ぬくぬくのクッキーを食した、銀座ウエストの日

食エッセイ

ある日のこと、どこか日々にモヤモヤ退屈し、好きな場所へ行くことに

昔から好きだった銀座ウエストに行くことにした

こんなに何気なく行ってしまうのはどこか贅沢、と思いつつ

その気軽さがなければいつまで経っても行けないという現実

訪れたのは平日、10時過ぎ

最近銀座ウエストは以前よりにぎわい、店内には席予約のタブレットが設置された

急かされているような、なんだかむずむずする感覚

9時オープンでその日はどんよりした天気、10時過ぎの時間にわりとすんなり入ることができた

写真だけ見返しても、なんて上品なんだ、どこを撮っても絵になる景色

はじめてケーキセットではなく、コンパクトお菓子セット(名前は違う を注文

あたため可能なサクサククッキー バター味がつよく、ぬくぬく生きているクッキー

そしていつも頼むウエストのハーブティ ミントとレモングラスなどが入った香りの良いハーブティ

思えばいつも家では乾燥した葉のハーブティーを飲んでいたけれどここのハーブティは生きたい葉だ、これまた贅沢

お客さんが去った席は、ベテランカフェ店員が慣れた手つきで片付けを進める

白いテーブルクロスにささっとブラシをかけるその姿が好きだ

平日はそこまでの回転率だが、それでもやっぱり人はひっきりなしにくる

どうしてもソワソワして、ぬくぬくクッキーとハーブティーを流し込み1500円ほどを払う

やっぱり特別な空間である テーブルに置かれている風の詩を眺めるのが好き

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